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Fandom:
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Additional Tags:
Language:
日本語
Stats:
Published:
2026-01-25
Words:
6,633
Chapters:
1/1
Comments:
1
Kudos:
1
Hits:
28

When I grow up,

Summary:

The bromance of D+T! 2012. Both have wives and children (but only Dave and Taylor appear). Taylor (40), who was just having a meal with Dave (43), somehow finds himself back at the age of 10...?

Work Text:

「ふう!それにしても食ったな!」
「どう考えても食いすぎた! くそ、デイヴの焼く肉が美味すぎるのが悪い」
「だろ! 家族も居ないし、大量の肉消費手伝って貰えて助かったわ」
「こういうことならいつでも呼んでくれよ! 全てを差し置いて飛んでくるぜ、たっけぇ肉タダで食いまくれるなんて滅多にねえかんな」

2012年、10月。秋晴れの空が心地良くのどかな今日はツアー明け、久しぶりの長期オフだ。俺もテイラーも家族と仲良く過ごすつもりだったのに、なんとお互い嫁さん同士が子供連れて旅行に行ってんだよな。まあ分かるぜ、この天気じゃ絶好の行楽日和だ。そんなこんなで俺たちは2人仲良く消費期限の近い肉を大量に食う羽目になっちまったわけ。

「たらふく食ったからちょっと眠くなってきたな…」
「好きに横になってていい 片付けしたら俺も横になる」
「ありがとう ごめんな片付け…ちょっとあまりにも眠くて…おれ一足先に夢の世界にいるな…」
テイラーは片付けを手伝えないことを気にしているみたいだが、そんなこと気にするわけがない。むしろ俺が誘った側なんだからゆっくりくつろいでいて欲しいくらいだ。

━━━━━━━━━━━━━━━

「うわああああ」
呑気に鼻歌を歌いながら皿を洗っていたところ、テイラーが寝ている部屋からなんだか大きな声が聞こえた。何かあったのか?俺は心配になって部屋に戻った。

「どうしたテイ…」
ドアを開けた瞬間、俺は硬直してしまった。
そこには全く見覚えのない、金髪に茶色い目をした男の子がいたのだ。
幻覚?いや、クスリは20年前に辞めた。
誰、だ? どこから来た? え、テイラーはどこにいる? どういう状況なんだ?
疑問が溢れて止まらない俺は、思考以外の機能を停止していたんだと思う。先に声を出したのは男の子の方だった。

「ここ、どこお…」
明らかに怯えている声だった。何か声をかけて安心させてあげなければ。いや、俺のことも落ち着かせてほしいが!
「ここは俺の家だよ… 君はどこから来たんだい?」
とりあえず部屋に入り、近くに寄って目線を合わせる。

「わかんない…おれ家で寝てたはずだよ …おじさんが連れてきたんじゃないの」
どういう事だ? 何も分からない。まずテイラーはどこだ?
「申し訳ないけど、俺は君の事を全く知らないんだ。君が誰なのか、どうしてここにいるのかもわからない」
「ええ! おじさんユーカイハンじゃないの!!」
男の子は心底驚いた様子だ。小さな口をあんぐり開けて、目をまん丸にしている。するとその子は少し迷いながら、それでも真っ直ぐ口を開いた。

「えーっと、おれはね、オリバー・テイラー・ホーキンス」
「は!? テイラー!?」
嘘だろ!?
「え!? おじさんおれのこと知ってるの!? やっぱりユーカイハンなの!?」
咄嗟に出た俺のバカデカ声につられて男の子も目を見開き、負けじと目を瞋らせ甲高い声を張った。

「この野郎〜〜〜〜〜っ!!ここはどこなんだ!!おれをラグナビーチに、家に帰せ悪党め!!!!」
「え、いや、ちょ、痛え!! ちが、俺が知ってるのはさっきまでここで寝てた40歳のオリバー・テイラー・ホーキンスだ!!」
「違うよ!おれまだ10歳だよ!! おじさんおかしい、クスリだめだよ、警察いこう!!!」
「ちょ、分かった、分かったら一旦殴るのやめろ!! あとボリューム落とせ!!!」
機関銃のような怒涛の捲し立てのお陰で耳がキンキンする。これは男児特有なのか? ヴァイオレットやハーパーがこんな勢いで掴みかかって喋りかけてくることは無いから、俺には分からない。

いやいやいやいや、そうじゃなくて! まず俺が落ち着くべきだ。よく考えてもみろ、こんなことって絶対ねえだろ!? 悪夢か? それともカフェインのキメすぎか? 俺は働きすぎておかしくなっちまったってのか? いやもし仮に、0.01%の確率でもこれが本当ならテイラーはかわいい10歳に戻っちまったってことか?
はー………ありえねえ。そんなこと有り得るはずがない。でも現にテイラー(40)はこの場にいないんだから、信じてみるしかねえんだよなあ………

俺はさっきの二の舞にならないよう声を落とす。
「ボーイ、誕生日は何年何月何日だ?」
「そうやっておれの情報を悪の組織に売りつけるんだろ」
「違う…… な?俺の事信じて教えてくれよ」
「………1972年の…2月17にち」
「!!! ちなみに今は何年だと思う?」
「おれが10歳だから、1982ねん!」
はは、マジかよ、こいつはちっちぇえテイラーだ!! そう言われれば途端にそう見えてくる。

「待っておじさん!!おじさんの名前は!」
「ああ、デイヴィッド・エリック・グロールだ あと、おじさんじゃなくてデイヴって呼んでくれ!」
「デイヴ、悪いひとじゃない?」
「ああ、誓うよ」
「じゃあさ、おれがどうなっちゃってるのかちゃんとせつめいして」
そうだよな、当事者なんだから丁寧に話してあげないと。

「よしテイラー、落ち着いて聞いてくれよ。今は2012年だ」
「はぁ……!!!!」
すごい顔だ。驚きと絶望と若干の好奇心の塊となったちびテイラーが叫び出す前に、全部説明しなければ。

「あくまで俺の考えだけど、1982年のテイラーがこっちにいるってことは、2012年の現在のテイラーは1982年にいるんじゃないか?」
「ほんとに!?すごい!!映画じゃん!!」
とたんに頬が上気し、瞳の光が倍増する。ああこの愛らしい太陽のような顔、絶対にテイラーだ。
「…でも、もう戻れないのかな?もうマムとか友達にあえない?」
ふと、泣き出しそうな顔になってしまった。そうだ。「この子」はまだ子供だ。こういう時は抱きしめてあげるのが1番だろう。

「おいで」
小さな体が、俺の膝の上に収まった。
「だいじょうぶ。絶対戻れるから。でもいつ戻れるかはまだ誰にも分からないから、それまで俺と一緒に遊ぼうぜ」
そういってふわふわのブロンドヘアを撫でる。落ち着かせてあげられただろうか。
「…うん デイヴは優しそうだから、おれも一緒にあそびたい」
うん、切り替えの早いいい子だ。ていうか、小さいテイラーだってことが分かってから俺はもうこいつが何よりかわいくて、全力で可愛がりたくてしょうがない。エネルギー剥き出しのファンキー小僧め、どんな風に楽しませてやろうか!!

 

「あのさ!デイヴ!40歳のおれがデイヴの家で寝てたってことは、おれたち友達?」
「おう、大大大親友だぜ!」
「じゃあさ、40歳のおれってどんな顔? イケメン? どんな仕事してるの? お金持ち? どこに住んでる? モテモテ? 誰と結婚してる? 子供いる? ちゃんと犬も飼ってる?」
怒涛の質問だ。実に子供らしい。しかし、これは答えてしまって良いものなのか? 今ここで将来を伝えてしまったら、これからのテイラーの挑戦を奪ってしまうことと同じな気がする。1つ歯車が狂ったらもうこの未来はないかもしれない。そんなのは絶対に嫌だ。

「…なあ、タイムパラドックスって知ってるか?」
「たいむぱらどっくす?」
「そう。タイムスリップした人が、重要な情報を知ることで過去や未来を全てゆがめてしまうことなんだよ」
「ひい」
「それと、今のテイラーは、何も知らないちびっ子テイラーが自分らしく自由に歩いてきたから存在するんだ。ここで何も聞かない方が面白くないか?」
「…そうかも!やめとくよ!おれ楽しみはとっとく主義なんだ!」
「よーしいい子だ じゃあ俺からも質問していいか?」
「なんでも受けてたつぜ」
「今やってて楽しいこととか、好きなものとかある?」
すると、さっきまでのはしゃいだ様子から一転して眉間に皺を寄せ、考える素振りを見せ始めた。表情の変化が目まぐるしくて本当に愛らしい。

「なんでもいいぜ、俺に教えてくれ」
どうせならここにいる時間を楽しいものにしてあげたい。俺が10歳のときにハマっていたものなんてほとんど記憶にねえからな。大方カートゥーンか車辺りだったと思うが、こういうのは本人に聞くのが1番だ。

「ドラム! 叩くのも、聞いたり見たりするのも好きだ!」
あーーーーテイラーだ、紛れもなく。
「ドラムかあ! ドラム良いよな俺も大好きだ! ちなみに、好きなドラマーとかいたりする?」
「ロジャー・テイラー! ロジャーはすごいよ、リズムキープ能力はもちろんだけど、たっかい声が出るんだ! 座って叩きながらだぜ? 顔もかっこいいし、あれもうチートだろ!」
「いいねいいね、他には?」
「えっとね、スチュワート・コープランド! どんな曲調の変化にもついていけて本当にすごいから、アニキがスチュワートみたいになれって言うの」
目がキラキラしてる。心做しかさっきより身振り手振りも多い。この頃から本当にドラムが好きだったんだな。

「将来の夢はあるのか?」
きっとテイラーのことだから、迷わずドラマーだろう。しかし。
「…デイヴは笑わないで聞いてくれる?」
「もちろん。」
意外な返答だった。笑うわけないだろう。誰がそんなことするんだ。

「おれもさっきの2人みたいなすごいドラマーになって、大きな舞台で思いっきり叩いてみたい」
「ああ……すごくいい目標だよ。人はドラムを叩きたいと思った瞬間からドラマーだし、このまま弛まぬ努力を重ねていけば、必ず最高のドラマーになれる。」
「へへ、うれしい いつか2人の隣で、大好きなドラムの話をしたいんだ」
その夢、叶うぞ。少年よ大志を抱けってきっとこういう事なんだな。
ふとテイラーの方を見ると、小さな体でリズムを取っているのが分かった。大好きなドラムの話をしてたから、きっと無意識に体が動いてしまうんだろう。

「よしテイラー、うちのドラム叩いてみるか」
「ドラムあるの!! …さっきからずっと思ってたけど、デイヴって何者?お家は広いし、フツーの人はドラムキットなんて持ってないよ?」
「いいのいいの うし、おんぶしてやろ」
俺たちは楽器がまとめてある部屋に移動した。

━━━━━━━━━━━━━━━

「うわあ! すごい、ギターもベースもあるの!? ほんとにすごい!」
「弾けるのか?」
「ううん、おれはまだドラムだけ。ねえ、叩いていい?」
「いいぜ〜何にする?」
「うーんとね、じゃあね、クイーンのUnderPressureにする」
「もう叩けるのか? 82年だからまだ出たばっかりだろ?」
「すきだからできる!」
「そうかあすごいな! じゃあ俺はギター弾きながら歌ってもいい?」
「音痴じゃない?」
「最上級だぜ」
「じゃあいいよお! よっと、それじゃいくぜ、1.2.1.2.3」
ああ、この笑顔、この叩き方、テイラーだ。今まで疑ってきたわけじゃないけど、今俺の目の前にいるのは本当にテイラー・ホーキンスなんだと改めて感じる。不思議な気分だ。姿は違えど、いつもと同じようにテイラーのビートに乗って歌ってるんだからな。慣れ親しんだ、俺のお気に入りのグルーヴ感だ。

「うわあ、デイヴって歌上手いんだね!きっとシンガーになれるよ!」
「ありがとよ!テイラーもすごいぜ、テンポはズレないし、この歳でここまでのアレンジを入れられるなんて信じられない」
「えへへ、ありがとう」
久しぶりに俺も叩きたくなってきたな。いい機会だしやってみるか。
「よし、俺も1回叩くわ」
「ええ、ギターだけじゃなくてドラムもできるの?ほんとに何者?」
「んーまだひみつ。 テイラー、そこのレコードからツェッペリン取ってもらえるか」
「…もしかして、ツェッペリン叩くつもり? やめた方がいいよ、ジョン・ボーナムだよ?」
「テイラーからロックンロールの精神を感じたからな。そこのプレイヤーでRock and roll流してくれよ」
「ほんとにやるんだね、たのむから頭こんがらがってドラム破壊しないでね」

「どうだった?」
「すっっっっっっっっっっごかった!!!!!!!!なんでなの!?地震おきたみたい!!グワーッていう勢い、パワフル!!爆発した!!かっこいいよ!」
「嬉しいなあ」
こんなに素直に褒められるのは久しぶりだ。

「こんなにすごいドラミングをこんなに近くで見れたなんておれすごくない!? いや、すごいのはデイヴだよ!」
「ありがとうな」
「……きめた」
「何を?」
「デイヴは今、おれの憧れの人になりました!!」
そういってテイラーは満面の笑みで俺に抱きついてきた。
え、いや、なんだよそれ………!! そんなこと宣誓するなんてちょっと愛おしすぎるぞ!!
すごく満足気なテイラーを見て、俺も自然と笑みが零れる。

「あ、笑ったな! 言っとくけどよ、誰でも入れてるわけじゃないんだからな! 真剣に、おれもデイヴみたいになりたいって思ったんだよ!」
「そうだよなあ、嬉しいよありがとう」
普段から育児をしている身だからこそ、素直で純粋な子供の言葉は本当に心に染みる。

「…おれもいつかデイヴみたいになれるかな?」
「…俺も決めた。」
「?」
「なあテイラー、いいもの見せてやろうか」
「? うん!」
……これが今のテイラーにどう影響するかは分からない。ただの俺のエゴだ。でも、こんなに情熱的でで真剣な子には大きな夢を与えてあげたい。
俺はテイラーを肩に乗せ、隣の部屋のドアを開けた。

━━━━━━━━━━━━━━━

「はぁっ……」
息を呑む音が頭上から聞こえた。そうなるのも無理はない。この部屋には今までの活動で獲得してきた栄誉の証が所狭しと並んでいる。グラミー、ブリットアワード、MTV、NME、Kerrang!、iHeartRadio。どれも最高峰の賞だ。

「これ、全部デイヴが取った音楽の賞…?デイヴって本当にすごい人だったんだね…」
「よく見てみろ 俺だけじゃない」
「え…」
ニルヴァーナ時代の写真、ストーンエイジのサポートの写真、そして、俺のホーム、フーファイターズの写真。俺は壁に飾ってある写真たちを指差した。
「この賞たちは俺の大事な仲間と一緒に手に入れたものだ。」
パット、ネイト、クリス、ラミ、そしてテイラー。

「なあ、わかるか? あれが30年後のおまえだよ。」
大きなスタジアムで力いっぱい叩き上げ、最上級の笑顔を見せるテイラー。俺の大好きな写真だ。
「あれが、おれ…?」
「カッコイイだろ?」
「…おれは、デイヴと一緒にいて、ドラムを叩いて、こんなにたくさんの賞を貰うの?」
「そういうことだ」
「すごい…」
俺は1度テイラーを床に下ろし、目を合わせる。大切なのはここからだ。

「ただなテイラー、これを知ったからって絶対に甘えちゃいけないよ。さっきも言った通り、未来なんていくらでも変わるんだ。これからもドラムに対して手を抜くんじゃない。おまえが頑張って頑張って最高の技術を身につけたから、俺たちは出会えたんだよ」
しっかり目を合わせ、大切なことを伝える。絶対にこの子を悪い方向へと向かわせたくない。

「…おれ、頑張るよ! 今よりもっともっと頑張る。そして絶対にデイヴと一緒に演奏する」
「そうだ。お互い努力を重ねていけば、必ず巡り会えるからな そういう運命だ。」
「ほんとに? おれ見逃さないかな、そのタイミング」
「大丈夫だ。必ず兄弟みたいに仲良くなるから焦るんじゃないぜ」
「わかった!」
「良かった。そろそろ部屋に戻ろうか。お茶でも飲もう」
「うん、ちょっと疲れたし、なんだか眠いや」
「あっちで俺とゆっくりしよう。時間なら腐るほどあるしな。」

━━━━━━━━━━━━━━━

「何が飲みたい?ジュースもコーラもあるぜ!」
「うーんとね、じゃああったかいココア…」
「了解、ちょっと待っててな」
俺はキッチンへ行き、ココアを準備する。それにしても、あの子はいつあちらへ戻れるんだろうか。ミルクを温めながらふとそんなことを考えた。
ジョーディーンとアリソン、それぞれの子供たちが帰ってくるまであと3日。2人して楽しんでしまったが、まあまあ深刻なこの問題はまだ解決の糸口さえ見つかっていない。でもまあ、なるようになるだろう。きっと俺たちなら平気だ。

「おまたせ、熱いから気をつけ…おっと」
テイラーはすやすやと寝ていた。疲れてしまったか。無理もない。全く知らない場所で知らない大人と話すなんて子供には大きな出来事だ。労うように桃色のまだ柔らかい、子供らしい頬に触れる。
「そうだ、毛布…」
風邪をひいたりしたら大変だ。ヴァイオレットたちのが丁度いいだろうから、取ってくるとしよう。

━━━━━━━━━━━━━━━

「あ゙あ?」
自分でも信じられない声が出た。嘘だろ? いや、なんで?
「ん…うぅ…」
そこには、見慣れたサイズ感、見慣れた年齢のテイラーがいた。小さなテイラーは居ない。

「はあぁぁぁぁ?」
「ゔう、頭いてえ、でかい声出さないでくれよデイヴ」
「え、お前、戻ってきたのか?」
「どこからだよ…夢の中からか?」
「…もしや何も覚えてない?」
「?何を?」
いやいやいやいや、わっかんねえよ!!! 眠ることがトリガーだったのか? くっそ〜〜〜〜〜そうだな、絶対そうだ! いや待てよ、第一ほんとにちびテイラーは存在してたのか? やっぱり俺の夢だった可能性もあるんじゃないか?

「勘弁してくれよ、俺こいつのこと夢に見ちまうほど好きなんか? 童貞の初恋かよ……」
「何言ってんお前 てかそれよりさ、なんかすげえ夢見たの」
「…何、どんな」
「なんかおれが多分10歳くらい?の頃に戻ってて、うーん、なんか母さんと話した気がすんだよな ただ謎に今のおれの姿だったんだけど笑 まーよく覚えてねえや、もう記憶が消えてきた」
マジかよ!!やっぱりちびテイラーはこっちにいたんだ!

「へええ、鮮明に覚えてないのか」
「いやもう全然、なんか楽しかった気がするけど、あんまり覚えてねえや」
じゃあちびも忘れてしまったかもな。まあ、きっとその方がいい。でも。

「なあテイラー、俺の名前を初めて聞いたりとき、なにか考えたりしたか?」
「うーん特に……いや、なんか小さい頃聞いたことある名前だと思ったわ ぜってー気のせいだけどな」
ワオ、少しは覚えててくれるんだな。

「…お前ん家って小さい頃の写真とかとっといてある?」
「あー、家は無いと思うけど、実家なら探せばあるかも」
「よし、明日探しにいこうぜ」
「なんでだよ」
「なんでもだよ」
「いやだめだ!来させねえからな、どうせ荒らすんだし!あ、かわいいマグカップ、これココア? もしやおれのために入れてくれた?」
「ちがいまーす 家に入れてくれない男にやるココアはありませーん」

こんなこと言っちゃって、お前も昔は可愛かったんだぜ。
でけえ図体した目の前の男にそんな感想を抱きながら、俺は少し冷めたココアを一気に飲み干した。

 

おまけ!

いいにおい、やさしい、あったかい。かっこいい、せかいでいちばんすごいひと__________________

「…リー、オリー、オリバーってば!」
いやだ、まだねむい、おれまだこの人と……やだ起こさないで、痛っ!
「んうう!!」
「いつまで寝てんの!!」
「あれ、ここ、どこ」
「あんたの部屋でしょ? ずーーっと起きないからわざわざ起こしに来てあげたんだけど?」

頭がはっきりしない。でも目の前にいるのは確実にヘザーねえさんとジェイソンにいさんだ。
「んねぇ、いま、なんねん」
「はあ?ふざけてる?」
「まあまあ、ヘザー落ち着いて、ほら、オリーもそろそろシャキッとしろ 下で母さんが呼んでる」
もどってきた…? よく覚えてないけど、おれはどこか違う時代にいた気がする。

「ドラム、叩いたんだ… それと、なんか運命の人?に会ったかも…」
「あんたさあ、まだ寝ぼけてんの? いい加減にしてくれる?」
「母さあん、オリー起きたよ、ってどうしたの」
「ああオリー、さっき母さん40歳のあなたに会ったのよ」
「「「え?」」」

Fin.